自分の言葉

2014年05月26日

中間テスト対策も正に最後のひと押しの段階に入りました。

伝えることは伝えきったと満足に思う学年、学校もあれば、不完全なままタイムリミットが来てしまったことが心残りな学年、学校もあります。

それが正直な気持ちです。

それでも限られた条件の中で精一杯がんばります。それだけはうそ偽りのない本当の言葉です。

毎回そうなんですが、定期テストや受験本番の前になると、僕は正直余裕がなくなります。生活すべてが授業のことばかりになってほかのことには関心がなくなってしまいます。ちょっと神経症の状態。今がそうです。かと言って本当に危ない状況になるわけではありませんのでご安心を。意識的にほかのことに気持ちを向けるように意識していますから。

明日は斑鳩の直前授業。精一杯最善をつくします。

閑話休題。

日本女子サッカーがアジアカップで優勝しました。まああ心底楽しみました。やはり男子に比べて女子は世界レベルに達しているのだなあと感じます。

そこで気がついたことを。

女子サッカーの選手はインタビューに対して、例外なく「自分の言葉」で答えています。

男子サッカーの決まりきったフレーズは、曰く「~な問題点を~までに修正して・・・」とか、曰く「やっぱり~なのでそこのところを強い気持ちで・・・」とか、曰く「ワールドカップ、出るからには優勝を目指して・・・・」とか(優勝できるわけないだろ、虚しく聞こえます)とか。本当に思っていないか、あるいは本当に思っていると勘違いしているか、いずれにせよ空虚な言葉のオンパレード。誰ひとり「自分の言葉」を持っていない。世界のレベルには程遠いゆえの余裕のない虚勢が感じられて悲しくなってきます。

自分の現状を正確に言語化も出来ない人間に進歩などない、というのが僕の信じていることです。言語化するということは客観的に見るということにほかならないからです。

その点では大人も中学生も同じ。努力に対する結果の関係を客観的に認識できないうちは、成績なんぞ上がるわけはありません。

それは僕にも言えます。授業に対して、生徒の得点結果の関係を正確に認識しなければ、進歩などあるわけもありません。

失敗を元に具体的な修正を行う、中学生のみなさん、この時期しんどいでしょうが、僕たちも苦しみながらやっています。

お互いに最善を尽くしましょう。